シンナー(有機溶剤)を吸ってしまって頭痛がする
シンナーを使用する際には窓を開けて風通しを良くしていて、マスクをしているにもかかわらず頭痛に悩んでいる人がいらっしゃいます。
なぜならば窓を開けてマスクをするくらいでは、十分に換気されていなくシンナー(有機溶剤)が体内に吸収されてしまうからです。
ここでは症状や対処法について書きたいと思います。
【この記事を監修した人】
ひどい口臭・体臭を克服した専門家
特殊な機器・薬などで対応するのではなく、「本当の健康」を追究した結果克服できたのですが、この「自然志向の健康法」での克服方法を知りたい人はいませんか?
症状が、急性なのか慢性の症状なのか
主に急性の場合は、高濃度の有機溶剤を吸収していると急性の症状が出やすいと言えます。そして、低濃度を長期間吸収すれば慢性の症状となる事が言われています。
急性の症状としては頭痛、めまい、吐き気を起こすと言われており、気絶をして死に至るケースもみられるようです。死亡しなくても後遺症が残る事があるとも言われています。
慢性の症状としては、主に精神・神経障害、皮膚・粘膜障害、呼吸器障害、肝障害、腎障害、造血器障害、発がん性とあげられるようです。列挙した障害は一度かかると治りにくいのが特徴でしょうか。予防がとても大切になると言えるでしょう。
なぜ頭が痛くなるのか?
頭痛は一般的な病気ですが、種類、原因は様々でそれぞれ異なり、有機溶剤(例:シンナー)を吸収する事による発症メカニズムはわかっていない様です。中枢神経に影響が見られる様で、酒に酔ったような症状がみられます。頭痛以外に吐き気や、ふらつき、判断力の低下、歩行障害などがみられるようです。
また、上記の状態を有機溶剤(例:シンナー)における中毒という呼び方になるのですが、神経系をはじめ様々な臓器に障害を生じた状態と言えます。
どれくらい痛いと問題になるのか
命に直ぐに直結する頭痛など、手足の麻痺や言葉のもつれ、発熱などを伴った頭痛など、今まで経験したことが無い頭痛なら直ぐに病院に行かないといけませんが、有機溶剤では高濃度のものを吸収していなければ、「即その場を離れる」などをして体の緊張などを緩和させることをお勧めします。高濃度の有機溶剤を吸収するには、それなりの規模のある工場などでなければ吸収する機会が少ないとも言えそうな為、命に直結する頭痛は少ない場合が多いと考えられます。
病院に行ったらどうなるのか
状況や症状から判断されます。血液や尿の代謝産物を測定したりする特殊健康診断の必要性の有無でしょうか。
特殊健康診断は仕事で有機溶剤を長期間使用する場合に該当するようですが、必要性があれば、尿検査でトルエンを肝臓で代謝された「馬尿酸」値の検査などをします。「トルエン」の暴露量(吸収)を調べるようです。暴露量が多くて脳や中枢神経にダメージがあると握力が下がるようで、極端に下がるのであれば、目と皮膚に刺激があったりする場合、医師の判断を仰ぎましょう。
薬を飲むのは?訳は?
トルエンやシンナーに対する解毒剤は存在しないとの事で、対症療法が基本となるようです。炭を処方するところもあるようですが効果の程はわかりません。
効果の薄い臭い・効果のない対策は「マスクで防ぐ」「肌(皮膚)を隠す」
薬局などで販売されている布や不織布のマスクでは、ガス状のシンナー臭などを体内に吸収しないようする事は残念ながら出来ないです。また肌(皮膚)から有機溶剤は吸収してしまう為、空気が通過する洋服では防ぐことが出来ないのが現状でしょうか。
健康被害を最小限にする事を考慮する
・頭痛で困った場合は、換気の効果が期待できない場合は「その場を離れる」が一番効果的と言えそうです。有機溶剤を吸わない環境にいて頭痛が収まるまで「その場」から離れる事です。
頭痛が起こった後、体のケアも大切にして下さい。下記のバナーから、有機溶剤に対する知識を得て対策をして下さい。