有機溶剤中毒が疑われます。使用頻度や作業環境でも程度が変わってきます。
有機溶剤が体内に入るパターンとして大きく2つあります。
- 触れる事で皮膚から吸収
- 呼吸により体内に吸収
といったものが挙げられます。
有機溶剤の吸収の仕方や濃度によって、症状が変わってきます。
濃度の高い溶剤を吸収しすぎると急性の症状が出やすく、濃度の低い溶剤を長時間吸収しすぎると慢性の症状が出やすくなります。
一般的には、濃度が高い場面の例としては、中枢神経系が侵され急性中毒が起こりやすくます。濃度が低い場面の例では、慢性の症状が出やすくなります。
【この記事を監修した人】
ひどい口臭・体臭を克服した専門家
特殊な機器・薬などで対応するのではなく、「本当の健康」を追究した結果克服できたのですが、この「自然志向の健康法」での克服方法を知りたい人はいませんか?
急性の症状について
濃度の高い溶剤を吸収しすぎると、「めまい」や「吐き気」など体内から吐出するような症状が出てくるケースが多く、エスカレートすると「意識を失う」「めまい」「嘔吐」「頭痛」などのケースも見られ、最悪「死」に至る事もあります。また、死亡しなくても後遺症が残る事が多いと言われています。
慢性の症状について
使用時間は特定できませんが、有機溶剤を使用する事で「酔う」と表現される症状があります。「手が荒れる」「体がだるい」「食欲不振」「ふらつき」など、初期段階に見られます。有機溶剤を吸収すると症状が軽くなると錯覚するケースも見られます。
例えば、「酔う」という症状は、「お酒に酔う」ような感覚に似ている表現になりますが、溶剤の種類別に肝臓に与える影響が、はっきりと解っていないようです。
「手が荒れる」とは、冬に見られる手荒れのようなものから、「紅斑」の面積や亀裂の有無によって重症度を分類されたりもします。
対処方法について
体内に吸収しにくくする事
環境の改善を図り予防する事です。換気、防毒マスク、風を通す事で溶剤の濃度を下げる事が主な事です。溶剤を使用しないという事も考慮する必要があるかもしれません。
一般的には、会社での対応が望ましいですが、使用する溶剤の種類や量によって、対応が変わってくるケースが多いようです。
体から排出させる
某労基署での見解は、「有機溶剤は1,2日で体内から出ていく。検査での検出をする際は使用した当日や翌日でないといけない。」と言われていました。
また、色々なサイトや老舗のメーカーに聞いても、これといった「有効な手立てが無い」と言っている方が多いのが現状です。
症状として体調に現れていない場合や、揮発しやすい溶剤が体内から出ている場合
この場合ですが、パターンとしてあり得るのは体臭の臭いがきつくなっている事が挙げられます。
- 汗が独特の臭いがする。
- 口臭の場合なら歯磨きをしていても独特の臭いがし、加齢臭などの臭いとは異質の臭いがする
- ある場所から立ち去った後に、臭い(体臭)が残り生理的に受け入れにくい臭いがする。
これらに近い症状が出ているなら、他人からは指摘されにくかったり、されたとしても自信がなくなったり、円滑なコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
まとめ
急性症状、慢性症状は有機溶剤の使用を意識していなければわかりにくく、体調に何らかの症状が見られれば、溶剤の使用を止める。または保護具の着用をする。
また、体臭に表れるほど溶剤や溶剤によって溶け出された物質を吸収している場合、下記の対処法があります。